【5部アニメ化記念】ジョジョの奇妙な冒険第5部~黄金の風~、スタンド名の元ネタ洋楽アーティストまとめ【代表曲つき】

【5部アニメ化記念】ジョジョの奇妙な冒険第5部~黄金の風~、スタンド名の元ネタ洋楽アーティストまとめ【代表曲つき】

目次

ジョジョの奇妙な冒険第5部~黄金の風~

今や国民的、いや世界レベルでも多くのファンをもつマンガ作品『ジョジョの奇妙な冒険』。

1987年に週刊少年ジャンプにて連載が開始され、現在ではウルトラジャンプに拠点を移して連載が続いています。

(『ジョジョの奇妙な冒険』という一つの作品ではありますが、複数の部に分かれて物語が進行しており、基本的には各部毎に物語が完結しています。)

 

なぜ海外の音楽情報が中心のこのブログでジョジョを取り上げるかというと、登場するキャラクターや、スタンドと呼ばれるキャラクターの分身的な概念の名前に海外アーティスト名や作品名が用いられていることが多く、何を隠そう私を海外音楽の世界に引き込んだ要因の一つでもあるからですッ!!

スタンドとは?(Wikipediaより引用)

「スタンド」とは「パワーを持った像(ヴィジョン)」であり、持ち主の傍に出現してさまざまな超常的能力を発揮し、他人を攻撃したり持ち主を守ったりする守護霊のような存在である。その姿は人間に似たものから動物や怪物のようなもの、果ては無機物まで千差万別である。

そもそも作品名に含まれる「ジョジョ」という名称もビートルズの「Get Back」の歌詞に登場する人名JOJOからとられており、作者である荒木先生の海外ロック愛が溢れまくっている作品といえます。

(ちなみに各部の主人公名はジョナサン=ジョースターであったり、空条承太郎であったりと、略すとジョジョとなる名前となっており、彼らジョジョが冒険するマンガだから『ジョジョの奇妙な冒険』というわけです。)

本記事で紹介するのは2018年10月からアニメが放映されている「黄金の風」というサブタイトルをもつ第五部に登場するアーティストたちです。

マンガは1995年から1999年にかけて週刊少年ジャンプで連載されており、約20年の歳月を経てアニメとして蘇りました。

 

この第五部ではイタリアを舞台として、ギャングスターに憧れる主人公ジョルノ・ジョバァーナを中心としてのギャング内での抗争劇が描かれています。

「パッショーネ」という巨大なギャング組織の中で生きながらも、自らの美学を貫くために組織に反旗を翻し、ボスやその親衛隊と戦っていくという悪と正義の概念が入り混じった物語

登場人物それぞれの人生観が色濃く描かれており、葛藤を抱えながらも自分の信じる道を貫いていく姿からは学ぶべき点も多くあります。

現在アニメ化を機に本作への注目が集まっていますので、本題である第5部に登場する元ネタ洋楽アーティスト達を紹介していこうというわけです。

元ネタの音楽まで楽しんでこそ真のジョジョファンですよ!(たぶん 笑)

ところどころにアーティストの小ネタを挟んでいるつもりなので、参考にしてみてください。

この記事をきっかけに元ネタの音楽まで聴きこんでくれる人が増えることを切に願います。

 

先に言っておきますが、かなり長くなります!でもぜひ最後までお読みくださいね 笑

「覚悟はいいか?オレはできてる」(デデン)

なるたけストーリーの核心に触れるような部分は語らないようにしてますので、ネタバレが怖い方もご安心ください。

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ブチャラティチーム

主人公ジョルノ・ジョバァーナが所属することとなる、リーダーのブローノ・ブチャラティを中心とするチーム。

(日本のヤクザの世界でいう「~会」的な位置づけです。)

ギャング組織「パッショーネ」に所属していますが、作中で「パッショーネ」のボスと敵対することとなり、ボス及びその親衛隊チームとの闘いの渦に身を置くこととなります。

ジョルノ・ジョバァーナ – スタンド「ゴールド・エクスペリエンス」

本作の主人公。

ジョジョシリーズを通して敵として重要な役割を担う凶悪キャラ、ディオ(DIO)を親に持つ青年。

親は凶悪ですが、ジョルノ自身は心優しい性格であり、ギャングとなった目的も自身の愛する街を浄化するためという黄金のような気高い精神をもっています。

スタンドの名前は「ゴールド・エクスペリエンス」。

元ネタは惜しまれながら2016年に亡くなったアメリカの天才ミュージシャン、プリンス(Prince, 本名:Prince Rogers Nelson)が1995年に発表したアルバム『The Gold Experience』から。

作者の荒木飛呂彦先生は最も好きなアーティストはプリンスであるとテレビ番組のインタビューで語っています。

紹介する曲は同作のラストを飾る名曲「Gold」。

曲名の通り、尊い光の輝きを感じさせてくれるようなミディアムナンバーとなっています。

まさに黄金の精神をもつジョルノにピッタリな曲。

ゴールド・エクスペリエンス
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他にも名曲は多々ありますが、同名映画のサウンドトラックでもある『Purple Rain』が非常に有名です。

ブローノ・ブチャラティ – スタンド「スティッキィ・フィンガーズ」

ジョルノらを率いるチームのリーダー。

7歳の頃に両親は離婚していますが、「母親は一人にしても必ず元気にやっていけるが、父親を一人にしたら過去を引きずってダメになってしまう」と父親と暮らすことを選んだという心優しいエピソードをもちます。

おかっぱ頭の男性という奇抜なキャラクターという第一印象を持つ方が多いですが、作中での漢気溢れまくる行動から男女問わず惚れてしまったファンが多数

ジッパーを操るというスタイリッシュなスタンドの名前は「スティッキィ・フィンガーズ」といいます。

元ネタは1960年代から現代まで第一線で活躍を続けるイギリスの超大御所バンド、ザ・ローリング・ストーンズ (The Rolling Stones)のアルバムSticky Fingersから。

ロックのスタンダードナンバーとなっている代表曲の一つ「Brown Sugar」が収録されています。

スティッキー・フィンガーズ(デラックス・エディション)
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ちなみに「Brown Sugar」とは、精製されていないヘロインを意味するイギリスの俗語です。

レオーネ・アバッキオ – スタンド「ムーディー・ブルース」

元々の職業は正義感溢れる警察官だったが、社会への失望の末に汚職に手を出してしまい、更には自身を守ろうとした同僚を死なせてしまったという悲しい過去をもつキャラクター。

物事の過去をビデオのように再生するというスタンド「ムーディー・ブルース」は、組織のボスの過去を探るうえで重要なキーとなります。

元ネタはイギリスのプログレッシブ・ロックバンド、ムーディー・ブルース(The Moody Blues)から。

本記事の後半に登場するキング・クリムゾンなどの他のプログレバンドと比べると比較的穏やかな曲調が多く、名前の通りブルース色が強いバンドと言えます。

紹介する曲は、バンドの代表作として挙げられることも多い6thアルバム『Every Good Boy Deserves Favour』(邦題:童夢)から「My Song」。

幻想的でかつ、映画のように劇的な展開から、まさにプログレッシヴ・ロックと言える名曲です。

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グイード・ミスタ – スタンド「セックス・ピストルズ」

乱暴されている女性を助けようとした際に暴漢から射殺されそうになるも、その絶対絶命の状況で能力に目覚め、放たれた銃弾を全て避けながら敵の銃を奪い、逆に暴漢を射殺する。

しかし、その行為が正当防衛と認められずに禁固30年の刑を受けるも、その能力を見抜いたブチャラティの手回しにより拾われたというのがギャングとなったきっかけ。

操るスタンドは発射後の銃弾を自在に操作するという「セックス・ピストルズ」。暴漢から放たれた銃弾がミスタに当たらなかったというのも納得がいきます。

元ネタはもちろんパンクロック・ムーブメントを引き起こした伝説的バンド、セックス・ピストルズ (Sex Pistols)

当時主流となったハードロックやプログレッシブ・ロックなどの技巧的な音楽に反発したシンプルなロックンロールは多くのリスナーの共感を獲得し、更には群衆により政治的な意味も付与され(ピストルズのジョニー・ロットンはバンド活動に政治的な意図はなかったと後に語っています)、社会現象にまで発展します。

紹介する曲は彼らの唯一のスタジオアルバムとなった『 Never Mind the Bollocks』(邦題;勝手にしやがれ!!)から「 God Save The Queen」。

勝手にしやがれ!!

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2006年にロックの殿堂入りを果たすも、「セックス・ピストルズを除けば、ロックンロールもその殿堂入りも小便のシミだ。」と言い放ち、ロック界最高の名誉を蹴ったというのも有名なエピソードです。

メンバーのジョン・ライドンはパブリック・イメージ・リミテッド (Public Image Ltd)を結成して今なお活動しています。

ナランチャ・ギルガ – スタンド「エアロスミス」

布をカチューシャのように使った髪型がトレードマークの小柄な少年。

母親を眼病で早くに亡くし、父親からは愛されず、更には親友からは強盗の罪を被せられ少年院に収監されるという、孤立した少年時代を過ごす。度重なる不幸から浮浪者となっていたところでブチャラティチームと知り合い入団を志願し、一度は断られるも影で組織への入団試験に合格し、ギャング入りを果たします。

操るスタンドは機関銃での攻撃や二酸化炭素を探知するレーダーが特徴の小型プロペラ操縦機型の「エアロスミス」。

スタンド名の元ネタはもちろんアメリカの超有名ハードロックバンド、エアロスミス(Aerosmith)

ボーカルのスティーヴン・タイラーとギターのジョー・ペリーのソングライティング・コンビは“トキシック・ツインズ”(The Toxic Twins)とも呼ばれ、「ソングライターの殿堂」入りも果たしています。

紹介する曲はバンド初の全米アルバムチャート1位を獲得したアルバムGet A Gripから、ハードなロックナンバー「Eat The Rich」。

その他、「Dream On」や「What It Takes」などのバラード曲にも名曲が多いです。映画アルマゲドンの主題歌「I Don’t Want to Miss a Thing」も有名ですね。(作曲は外部のダイアナ・ウォーレン)

ゲット・ア・グリップ

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ちなみにスティーヴン・タイラーの娘は女優として活躍するリヴ・タイラー(Liv Rundgren Tyler)

ミドルネームのRundgrenからピンときた方もいるかも知れませんが、リブの育ての父親は超大物アーティストのトッド・ランドグレン(Todd Rundgren)

リブを妊娠中にスティーブンの薬物中毒に気づいた母ビビ・ビュエルが、元恋人であるトッドの元に戻り、その後出産されたリブは9歳になるまでトッドを実の父親だと思い育ったというエピソードがあります。

リブはAerosmithの「Crazy」のミュージックビデオにも出演しており、スティーブンとの共演も果たしています。

(高校から抜け出して街で遊びまくるというキュートで不良な女子高生役)

リブの境遇と娘を思うスティーブンの気持ちを考えるとキュンと泣けてしまうビデオとなっています。

パンナコッタ・フーゴ- スタンド「パープルヘイズ」

IQ152、13歳で飛び級で大学に行っていたというクールな天才。

しかし、ブチ切れたときにはチーム内で最も恐ろしいと言われるほど超短気な性格。(ギャングになった経緯も教師に対して暴行してしまい道を外れてしまったため。)

スタンドはフーゴの内に秘める凶暴さを具現化したような「パープルヘイズ」。

超強力な殺人ウイルスで攻撃を行うスタンドであり、本体であるフーゴ自身も制御することはできません。

元ネタはロックギターの神様、ジミヘンことジミ・ヘンドリクス(James Marshall Hendrix)の代表曲「Purple Haze」から。

ジミヘンは1970年に亡くなっており既に死後50年近くが経っていますが、今なお未発表音源が発掘されたりと、死してなお活躍している(?)アーティストでもあります。

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トリッシュ・ウナ – スタンド「スパイスガール」

ブチャラティ達が属する組織のボスの娘

ボスの正体を暴くための鍵として、組織からの反逆を企てる後述の暗殺チームから狙われることとなり、ボスからの依頼によりブチャラティチームの護衛を受けることとなります。

しかし、ボスがブチャラティ達にトリッシュを護衛させた真の狙いはトリッシュをボス自らの手で抹殺することであり、その狙いに気付いたブチャラティ達はボスに反逆し、逆にボスに命を狙われるという危険を冒しながらも彼女を暗殺チームから、そしてボスからも護衛するという道を選びます。

物語の中で彼女自身もスタンド能力「スパイスガール」に目覚めることとなります。

元ネタは1994年に結成されたイギリスの女性アイドルグループ、スパイス・ガールズ(Spice Girls)から。

彼女の攻撃の決め台詞の「WAAAAAAAAANNA BEEEEEEEEE(ワアーナビィーー)!!」はこの曲のタイトルからでしょう。

ちなみにメンバーのヴィクトリアの旦那さんは元イングランド代表のサッカー選手のデビッド・ベッカム

また、スパイス・ガールズは2019年にUKでの再結成ツアーを行うことが発表されています。(残念ながらヴィクトリアは不参加。)

SPICE

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パッショーネ構成員

ブチャラティ達が属する組織「パッショーネ」の構成員たち。

ポルポ – スタンド「ブラックサバス」

ネアポリス刑務所に”わざと“”収監されている、組織「パッショーネ」のネアポリス地区幹部。

組織への入団希望者に試験を課す試験官でもあります。

影の中を自在に移動し、捕えた人間の魂またはスタンドを引きずり出して、内蔵されたスタンドの才能を引き出すというスタンド能力の名前は「ブラックサバス」。

元ネタは1968年にイングランドのバーミンガムで結成されたハードロックバンド、ブラック・サバス(Black Sabbath)

バンド名は『BLACK SABBATH(邦題:ブラック・サバス/恐怖!三つの顔)』というホラー映画に由来します。

「レッド・ツェッペリン」「ディープ・パープル」とあわせて三大ハードロックバンドに数えられる重要バンド。

また、ヘヴィメタルの源流として、後続のバンドに大きな影響を与えました。

Paranoid

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ズッケェロ – スタンド「ソフト・マシーン」

死亡したポルポの隠し遺産6億円を追うブチャラティ達の前に立ちはだかる敵キャラ。

スタンド「ソフトマシーン」は手にしたレイピアで刺した物体を、空気を抜かれた風船のように萎ませるという能力です。

元ネタはイングランド出身のプログレバンド、ソフト・マシーン(Soft Machine)から。

いわゆるプログレの中でもカンタベリー派の代表的なバンドであり、1960年代はサイケデリックな成分が強いロック、1970年代はジャズの影響が強いロックが特徴でした。

紹介する曲は初期ソフト・マシーンの傑作であり、ジャズロックやカンタベリー派の入門として挙げられることも多いThird (サード)から「Facelift」。

18分を超える大作。何の音かわからないほどサイケデリックな音が入り乱れるイントロが5分ほど続き。それを超えると起伏が激しく先読み不可能狂気的暴力的な音の応酬が始まります。

このテの音楽を聴いていない人は「何だこの意味不明は音楽は??」と困惑するかもしれませんが、かっこいいと思ってしまった方は安心してください。既に中毒的なプログレの世界に足を踏み入れてます

ぜひ他のプログレバンドも聴き漁ってみましょう。

Third

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Soft Machine
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サーレー – スタンド「クラフト・ワーク」

ズッケェロとともにポルポの遺産を狙うところでブチャラティ達と対戦。

残念ながら連載時には名前は出てこず、終いにはブチャラティからは「ミスタにやられた奴」と呼ばれてしまう、ちょっとかわいそうなキャラ。

スタンドは触った物体をその場に固定するスタンド「クラフト・ワーク」。

元ネタはドイツの電子音楽グループ、クラフトワーク(Kraftwerk )

エレクトロ・ポップの走りともいえるほど重要なバンドで、「エレクトロニック・ダンス・ミュージックのビートルズ」とも評価されています。

紹介する曲は1981年にリリースされた『Computer World』から「Computer Love」。

『Computer World』は現代の情報社会を見越したかのような、コンピューター社会をテーマにしたコンセプト・アルバムです。当時ではSFに近い世界だったかもしれません。

「Computer Love」の美しい旋律はColdplayの「Talk」でも引用されています。(無断のパクリではなく、Coldplayのクリス・マーティンがクラフトワークに許可を求め、正式な楽曲使用手続が取られています。その証拠にTalkの作曲者にはクラフトワークのメンバーもクレジットされています。)

Computer World

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暗殺チーム

リーダーのリゾットを中心に構成される「パッショーネ」の暗殺専門部隊。

ボスを暗殺して組織の麻薬ルート乗っ取りを目論んでおり、生きてきた痕跡を残してこなかったボスの正体を暴くために、娘であるトリッシュを拉致しようとし、トリッシュを護衛しているブチャラティチームと対峙します。

ホルマジオ – スタンド「リトル・フィート」

トリッシュの日用品を買い出しに出たナランチャに待ち伏せ攻撃をしかけ、当時ブチャラティ達が潜んでいた隠れ家の場所を吐かせようとします。

スタンドは物体のサイズをどんどん縮小させるという能力をもつ「リトル・フィート」。

由来は1969年に結成されたアメリカのロック・バンド、リトル・フィート (Little Feat)でしょう。

ブルースやカントリー色が強く、「アメリカン・ロックの魂」とも評されるバンド。

代表作アルバムとされるのはこの「Two Trains」が収録されているDixie Chicken

個性的なジャケットはフランク・ザッパ&ザ・マザーズ・オブ・インヴェンション『いたち野郎』 (Weasels Ripped My Flesh)のジャケットも手掛けたアメリカの有名イラストレーター、ネオン・パーク(Neon Park)の手によるもの。彼はリトル・フィートのほとんどのアルバムのジャケットを手掛けています。

Dixie Chicken

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Little Feat
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イルーゾォ – スタンド「マン・イン・ザ・ミラー」

ボスに指示されポンペイの遺跡へ『鍵』を取りに来たジョルノたちを待ち伏せし、攻撃をしかけます。

スタンド能力は自分の許可したもののみを鏡の中の世界に引きずり込み閉じ込めるというスタンド「マン・イン・ザ・ミラー」。

元ネタはマイケル・ジャクソンの『BAD』に収録されている「Man In The Mirror」。

アメリカのポピュラー音楽界の重鎮、クインシー・ジョーンズがプロデュースしたOff The WallThriller、そして本作Badはマイケルの作品の中でも特に評価の高いアルバムとなっています。

BAD

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プロシュート – スタンド「ザ・グレイトフル・デッド」

弟分のペッシとともにフィレンツェ行き特急電車内でブチャラティチームと交戦する。

兄貴肌の性格から、隠れたファンも多いキャラです。

スタンドは無差別に周囲の生物を老化させるという世にも恐ろしいスタンド「ザ・グレイトフル・デッド」。

まさにプロシュートのスタンドのためにあるような名前にも由来となるバンドがあります。

それは1965年にアメリカで結成されたロックバンド、グレイトフル・デッド (Grateful Dead)

音楽的にはジャズ、カントリー、ブルース、そしてサイケなど、様々な要素が詰め込まれており一言で言い表すことはできません。

時に6時間を超えるようなライブではジャム・セッションが名物であり、アメリカ国内のコンサートの年間収益では一、二を争っていた時期もありました。

一曲を選ぶのはかなり難しいですが、プロシュートのスタンド能力のイメージからこの曲「Touch of Grey」。ガイコツが登場するミュージックビデオも必見です。

In the Dark

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ペッシ – スタンド「ビーチ・ボーイ」

兄貴分のプロシュートとともにブチャラティ達を襲います。

暗殺チームの一員なのに人を殺したことがないという半人前の暗殺者ですが、ブチャラティ達との戦いの中で自分の殻を破ることとなります。

釣り竿を用いたスタンド能力「ビーチ・ボーイ」は見た目のイメージとは裏腹に非常にパワーがあり、ブチャラティ達を苦しめます。

元ネタはサーフ・ロックの代表格、ザ・ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)

そして紹介する曲はポピュラー音楽史上に残る名盤のひとつPet Soundsから「Wouldn’t It Be Nice」。

(↓はロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とのコラボバージョンです。)

『Pet Sounds』は世界最大級の音楽メディア『ROLLING STONE』誌が行ったアンケート「Rolling Stone’s 500 Greatest Albums of All Time」(Wenner Books 2005)にて2位(1位はビートルズのサージェントぺパー)に選ばれるほど音楽界で重要なアルバムです。

ポール・マッカートニーも「僕はこのアルバムが大好きだよ。僕の子供それぞれに1枚づつ、人生における教育目的で買ったよ。このアルバムを聴くまでは、だれも音楽的な教育を受けたとは言えないね」と手放しで褒め殺しています。

PET SOUNDS

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The Beach Boys
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メローネ – スタンド「ベイビィ・フェイス」

ディ・モールト(非常に)!」が口癖な、いきなり女性に近づいて健康状態や性的嗜好を偏執的に調べようとする変態

スタンドは標的の血液と女性を媒体に成長する「息子」を使って攻撃する。ちなみに「息子」の能力や性格は母親と誕生後の教育次第とのこと。

元ネタはアメリカのR&B歌手、音楽プロデューサーであるベイビーフェイス (Babyface)

メローネの変態ぶりからは想像もできない、非常に上質なR&Bソングを世に出しています。

他のアーティストへの楽曲提供やコラボも多く、エリック・クラプトンの名曲「Wonderful Tonight」のカバーは極上のテイク。

紹介するのは4枚目のスタジオアルバムで全米6位を記録した『The Day』から至高のバラード「Everytime I Close My Eyes」。

歌姫マライア・キャリー、稀代のサックス奏者であるケニー・G とコラボしています。(パーカッションはプリンスとよく共演していたシーラ・E)

(残念ながら↑のビデオではケニー・G のサックス・ソロ部分がカットされています。なぜだ…。アルバムバージョンではちゃんと聴けます。)

The Day

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ギアッチョ- スタンド「ホワイト・アルバム」

 

道路を自動車で移動するジョルノたちを、地面を凍らせながらアイススケートで追ってくるという斬新な襲撃で登場します。

低温を支配し、周囲を凍らせることができるからこその芸当。

ミスタとの熱戦は個人的にこの5部の中でも1、2を争う名勝負です。

スタンド名の由来はご存知ビートルズのアルバムThe Beatlesの通称である「ホワイト・アルバム」から。

アルバムの正式名称は『The Beatles』なのですが、その真っ白なジャケットから「ホワイト・アルバム」と呼ばれるようになった、というわけです。

解散後にはメンバー内での訴訟問題が起こることとなりますが、このアルバムの制作時期には既にメンバーの仲はかなり悪化しており、なんとメンバー4人全員が揃ってレコーディングに参加している曲は半分にも満たない(一人のメンバーで複数の楽器を録音されている曲が多かった)という、いわばメンバーのソロ作品を寄せ集めたような作品となっています。

ただ、怪我の功名じゃないですがメンバーそれぞれが個々で突っ走ったからこそ、曲それぞれの個性が立ったタレント揃いのアルバムが生まれたのかもしれません。

紹介する曲はギアッチョの技名にも使われた「While My Guitar Gently Weeps」。

↑のビデオはシルク・ドゥ・ソレイユの舞台作品『ザ・ビートルズ LOVE』の10周年を記念して作成されたものであり、アコースティックバージョンとなっています。

オリジナルバージョンにはジョージ・ハリスンの親友であるエリック・クラプトンがギターとして参加しているので、そちらも必聴。

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リゾット・ネエロ – スタンド「メタリカ」

強力な暗殺チームを束ねるリーダー。本人が意図した形ではありませんでしたが、組織のボスであるディアボロと交戦することに成功します。

このリゾット対ディアボロの一戦を5部のベストバウトに選ぶファンも多いのではないでしょうか??

リゾットの能力「メタリカ」は鉄分を操るスタンドいうことで、敵の体内の血液中の鉄分を刃物に変換して体内から攻撃するなどの攻撃をしかけます。

よくこんな能力思いついたな!!荒木先生スゲー!!」と思わざるを得ません。

スタンド名の由来はHR/HM界の王、メタリカ (Metallica)

紹介する曲はセルフタイトルのアルバムMetallica』(通称;ブラックアルバム。)から、「Enter Sandman」。

このアルバムまでのメタリカといえば、スラッシュ・メタルと呼ばれるスピード感を重視した、かつプログレッシブな曲を持ち味としていました。(この時期もめちゃかっこいいのですが。)

しかし、様々な展開を一曲に詰め込むあまりに曲が長くなりがちで、まるで観客の忍耐力を試すような曲が多いとメンバーが自覚したため、このブラックアルバムからシンプルな曲作りを志向するようになります。

そんな音楽性を目指したメタリカがまず作ったのがこの「Enter Sandman」。ヘヴィな部分は従前通りですが、短くキャッチ―なリフで聴衆の心を掴もうとする狙いが伺えます。

ちなみにこの名リフはサウンドガーデンに触発されて生まれたものとのこと。

余談ですが、4人のメンバーのうちラーズ・ウルリッヒカーク・ハメット、ベーシストのジェイソン・ニューステッドの3人がこのアルバムの制作中に離婚していたというエピソードもあり、このアルバムの陰鬱さはそういったメンバーのプライベートが影響しているとかないとか。

Metallica

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ボスの親衛隊

物語の後半で登場する、ボスの切り札たち。

スクアーロ – スタンド「クラッシュ」

相棒のティッツァーノと共にヴェネツィア市内でブチャラティチームを襲撃します。

スタンドは水から水へと瞬間移動しながら敵を攻撃するサメ型の「クラッシュ」。

元ネタは前述のセックス・ピストルズと並ぶ偉大なパンクバンド、ザ・クラッシュ(The Clash)

紹介する曲は様々なジャンルの音楽を吸収し、クラッシュが単なるパンクバンドに留まらないということを証明した彼らの代表作『London Calling』から「Death or Glory」

「Death or Glory」という言葉。

よくタトゥーなんかに使われていますが、これは戦時中に広まった言葉で、自分達の死を恐れずに国のために戦う勇敢さを美化するためのものです。

ただ、この曲はそんな精神を美化しているのではなく、「年老いるくらいなら死んだ方がマシだ!!」みたいなことを歌っていたロックバンドたちを批判した曲と言われています。

London Calling

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The Clash
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ティッツァーノ- スタンド「トーキング・ヘッド」

相手の舌に憑りつき、発しようとする言葉の正反対の言葉を話させるというスタンド「トーキング・ヘッド」を操り、スクアーロとともにブチャラティチームを襲います。

スタンド名の由来はアメリカのバンドトーキング・ヘッズ (Talking Heads)

メンバーは名門の美術大学出身のアートスクール系のバンドとしても有名です。

バンド初期はニューヨーク・パンクに括られており、同じパンクでもセックス・ピストルズなどのロンドン・パンクと比べると対極的な音楽を鳴らしていました。対極なのは音楽性だけではなく、大学に通うインテリ層と一方は労働者階級の過程という社会的な構図も浮き出ていたのも興味深いところ。

ベースのティナ・ウェイマスは女性というのも当時でいうと珍しいです。オルタナの時代になるとソニックユースのキム・ゴードンやスマパンのダーシーなど、有名な女性ベーシストが多く誕生します。

また、このティナ・ウェイマスとドラムのクリス・フランツはトーキング・ヘッズのバンド内バンド、Tom Tom Clubとしても活躍します。

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カルネ- スタンド「ノトーリアス・B・I・G」

本体が死んでも活動を続けるスタンド、「ノトーリアス・B・I・G」。

トリッシュが活躍するバトルとして印象に残っている人も多いでしょう。

珍しくヒップホップの世界からのチョイスとなるノトーリアス・B.I.G.(The Notorious B.I.G.)が由来。

身長190cm、体重136kgという巨漢から、ついついB・I・Gを「ビッグ」と読みたくなりますが、正しくは「Business Instead of Games」の略とのこと。

麻薬の売人をやっていたという異色(?)過ぎる経歴を持ちますが、2006年にMTVが発表した偉大なヒップホップMCランキングでは、ジェイ・Z、2パックに次いで第3位にランクインしています。

奇しくも、ジョジョ5部がジャンプで連載中の1997年に銃撃を受けて亡くなっています。まだ犯人は見つかっていません。

Greatest Hits

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チョコラータ- スタンド「グリーン・ディ」

元医者ですが、実態は猟奇的な殺人鬼で患者を使って人体実験を行っていたという、まさにクレイジードクター。ボスですら「本来は生かしておきたくはなかった」と語っています。

スタンドは、急激に繁殖して肉を腐らすという殺人カビを拡散するという恐ろしいスタンド「グリーン・ディ」

由来は90年代を代表するパンク・バンド「グリーン・デイ( Green Day)」。彼らの影響は大きく、2000年代初頭まで彼らにインスパイアされたバンドが多く世に出てきました。

紹介する曲は『American Idiot』収録の「Boulevard Of Broken Dreams」

小ネタとしては、本記事でもこの後出てくるオアシスのノエル・ギャラガーが、この曲がオアシスの「Wonderwall」にアレンジが似ていると噛みついたこと。

多くの人が「言うほど似てるか??」と思うでしょうが、なぜかノエル親分の地雷を踏んだらしく、ちょっとした騒ぎとなりました。

ただ、「どうせパクるなら俺が死ぬまで待て」という趣旨の、ある意味好意的なのかよくわからないコメントもあったので、今振り返るとノエルなりの賛辞だったのかもしれません。

American Idiot

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セッコ- スタンド「オアシス」

チョコラータとコンビを組みブチャラティと交戦。

チョコラータに前ではちょっと頭が足りないペットのように振舞っていますが、実はクレバーな性格。

スタンドは周りの物体を泥のように液状化させて操るというスタンド「オアシス」

由来はもちろん多くの人の青春を彩ってきたであろうオアシス(Oasis)

兄でメインのソングライターのノエル、そして弟でボーカルのリアムのギャラガー兄弟を中心として、正統派ブリティッシュ・ロックで一時代を築きました。

90年代には、ブラー(Blur)などとともにブリット・ポップと呼ばれるムーブメントを盛り上げ、ヒットチャートの中心となります。

(労働者階級家庭出身のオアシスと、アートスクール出身のブラーという、前述のロンドン・パンクとニューヨーク・パンクのような対照的な構図もムーブメントを盛り上げる要因となりました。)

紹介する曲は3枚目のオリジナルアルバム『Be Here Now』から「Stand By Me」

このアルバムの面白いところは、弟のリアムがオアシスで一番のお気に入りに挙げている一方、兄のノエルはこのアルバムを失敗作だと切り捨てノエル選曲のベストアルバム『Stop the Clocks』に『Be Here Now』からは一曲も選曲しなかったということ。

血の繋がった兄弟でもここまで音楽性が違うのも面白いです。同じビートルズファンでもノエルはポール派、リアムはジョン派ということからも好みの違いがはっきりしています。

Be Here Now

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ボス

ディアボロ- スタンド「キング・クリムゾン」

この記事のラストを飾るのは「パッショーネ」の頂点に君臨する“ボス”であるディアボロ

自分が生きてきた痕跡を消してきており(そのため自身と血のつながりのあるトリッシュを抹消しようとしていた)、組織内でもその人物像は隠されてきました。

能力は時間を消し飛ばし、ディアボロのみがその消し飛ばした時間の中で行動できるという反則級のスタンド「キング・クリムゾン」

(ディアボロに攻撃された人間には、”攻撃されている”という過程を経験することなく、”攻撃された”という結果だけが残り、無意識のうちにダメージを受けているということです。)

そんな恐ろしいスタンド能力の由来は、ピンク・フロイド、 イエス、ジェネシス、エマーソン・レイク&パーマーとともにプログレ五大バンドにも数えられるイギリスのバンド、キング・クリムゾン (King Crimson)

1968年の結成からメンバーを変え音楽性を買え、中断期間もありながらも現在まで活動を続けています。

超印象的なジャケットのデビューアルバム『クリムゾン・キングの宮殿 (The Court of the Crimson King) 』が有名ですが、今回紹介したいのは7枚目のアルバムである『レッド』(Red)

このアルバムの発表前からバンドの解散を決めていた(後でメンバーを変えて再結成しますが。)ということもあり、出せるものを全て出し切った感のある超名盤です。

一曲目の表題曲「Red」はプログレのイメージを覆すような超歪みまくったエレキギターの音で覆われた激カオスな世界観。

そしてアルバムを締めくくる「Starless 」はまるで天国にいるかのような美メロから地獄のような混沌さまで一曲で味わえる非常にドラマティックな曲です。

ソフト・マシーンのとこでもちょろっと書きましたが、プログレというのはハマるとなかなか抜け出せない強力な中毒性をもっています。

今回挙げた二曲を気に入った方はどんどんプログレの魔の世界に沈んで行ってみてください。

Red: 30th Anniversary Edition

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いかがでしたか?

いや~、予言していた通り非常に長い記事になってしまいました。

ただ、ジョジョ第五部の世界観と、由来する洋楽アーティストたちの素晴らしさの片鱗を感じて頂けたのではないしょうか?

ぜひ、放送中のアニメとともに、アーティストの音楽たちも愛して頂ければ非常に幸いです。

自分のように、ジョジョを入口として洋楽にどっぷりと浸かる人たちが増えることを願います!

最後までお読みいただいた方、本当にありがとうございました。



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