Kacey Musgraves(ケイシー・マスグレイブス)
Kacey Musgravesは1988年、アメリカのテキサス出身のカントリー・ミュージック・アーティストです。
2013年にアルバム『Same Trailer Different Park』でデビューし、2015年に二枚目のアルバム『Pageant Material』、そして2018年に本作『Golden Hour』をリリースしました。
アルバム『Golden Hour』
本作『Golden Hour』は2018年3月にリリースされ、ビルボード全米アルバムチャートで最高4位を記録するなど、売上面でも優れた数字をマーク。
そして、素晴らしい美メロの連続で、このR&Bやヒップホップ全盛の現代においてカントリー・ミュージックの素晴らしさを再認識させてくれるような一枚を世に届けてくれました。
特に「Butterflies」は伝統的なカントリー調のアレンジですが、古さを感じさせることのない名曲。
2019年グラミー賞アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞
本作は先日発表された2019年第61回グラミー賞で、最も評価されたアルバムに贈られるアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
ちなみにアルバム・オブ・ザ・イヤーはグラミー賞の中でも主要4部門に含まれる名誉ある賞で、他の主要4部門では年間最優秀レコード(最も優秀なシングル曲)と年間最優秀楽曲にチャイルディッシュ・ガンビーノ、最優秀新人賞にはデュア・リパが選ばれました。
近年のアルバム・オブ・ザ・イヤー受賞作を見てみると2018年はブルーノ・マーズの『24K Magic』、2017年はアデルの『25』、もっと過去を遡るとU2の『The Joshua Tree』やマイケル・ジャクソンの『Thriller』なども選出されている、言葉通りその年を象徴するアルバムが選ばれていることがわかります。
この賞にカントリー系の作品が選ばれることは珍しく、近年では2015年に受賞したベックの『Morning Phase』がカントリー色が強いかというところ。とはいってもベックはカントリーやフォーク系も作るといってもオルタナティブ系の印象が強いアーティストですから、ケイシーのようなバリバリのカントリー系のアーティストがこの賞を受賞するということは非常に意味のあることなのだと思います。
本作がグラミー賞を受賞したことはR&Bやヒップホップに偏重し過ぎていたような音楽界の流れを変えるような出来事となるのかもしれません。
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