お疲れ様です。ZATTAブログです。
まず、皆さんTodd Rundgren(トッド・ラングレン)というアーティストをご存知でしょうか?
アメリカ出身、1948年生まれ。
1960年代後半から”Nazz“というバンドで活動し、1970年のNazz解散後はソロアーティストやプロデューサーとして活動してます。
プロデューサーとしては特にXTCの名盤「Skylarking」が有名です。
XTCの他にはThe BandやNew York Dolls、意外なところでは日本の高野寛なんかもプロデュースしています。
ミュージシャンとしてはマルチプレイヤーとして知られており、自分で全ての楽器を演奏して自宅録音するというスタイルが有名です。
今回はそんなトッドのソロ2枚目のアルバム「Runt: The Ballad of Todd Rundgren」を紹介します。
ジャケット画像からまず「このアルバムは一味違うな」と思わせるセンスがありますよね。
ホラー映画のDVDのジャケットと勘違いした方もいるかもしれません。
自殺という意味での首吊りなのか、死刑という意味での首吊りなのかはわかりませんが、死と向き合いながら音楽と向かっているということでしょうか。(勝手な解釈です。)
このアルバムの全体的な特徴ですが、他のトッドのアルバムだと実験的な曲も混じっていたりして「ちょっとしたハラハラ感」みたいなのも魅力なのですが、このアルバムは全体的にまとまっている、つまりシンプルに良い曲だけで構成されています。
聴きながら「絶対に次もいい曲だ」って安心して聴けるアルバムという感じです。
それでは曲紹介。
1.Long Flowing Robe
バラード多めの今作の中ではやや珍しく、明るくポップ目な曲。
僕はトッドの曲を聴くのはこのアルバムが初めてだったのですが、一曲目のこの曲を一回聴いただけでハマってしまい、何度もリピートしてしまってなかなか次の曲にいけませんでした。
コーラス(全部トッドの声)も上手く重ねられています。
4.Wailing Wall
基本的にボーカルとピアノ、コーラスだけで構成される名バラード。
ちなみにニック・デカロというAORのアーティストにもカバーされています。
収録されている「イタリアン・グラフィティ」にはこのWailing Wall以外にも、ジョニ・ミッチェルの「オール・アイ・ウォント」なんかも入っていて、こちらもおススメです。
6.Chain Letter
アコギの弾き語りでしっとりと始まり、徐々にテンションが上がっていく曲。
キャッチ―なサビのメロディー。
そして、一旦落ち着いた後、後半は壮大目な演奏に昇華していく感じです。
この曲のコード進行やメロディーが大好きで、よく実家でアコギで引き語りをしていました。
母親に背後からこっそり監視されているのに気づかず、後から感想を言われて恥ずかしさで転げまわったのも良い思い出です。
9.Be Nice to Me
トッドの代表曲だと思っている曲。
美しい。もうその一言です。
奇抜な曲が得意かと思わせつつ、やはりこういった曲がかけるというのは純粋に才能なのでしょう。
プロデュースしたXTCのSkylarkingに通じるものもあるかな。
いかがでしたか?
プロデュース作品も含めると紹介しきれないくらいの作品を世に出しているトッド・ラングレン。
この「Runt: The Ballad of Todd Rundgren」はそんなトッドの世界に足を踏み入れる入門盤としておススメです。
このアルバムを聴いてピンと来た方は他の作品もどうぞ!
・おまけ
豆知識ですが、実はトッドはあのエアロスミスのボーカルであるスティーブン・タイラーの娘であり女優のリブ・タイラーの育ての親としても有名です。
以下、Wikipediaからの引用です。
エアロスミスのヴォーカリストであるスティーヴン・タイラーの娘で、女優のリヴ・タイラーの育ての親である。リヴはトッドの元ガールフレンドでモデルのビビ・ビュエルとスティーヴンとの間に生まれたが、当時ドラッグ依存が激しかったスティーヴンの元を去ったビビはリヴを連れてトッドのもとに戻り、トッドはリヴが自分の娘でないことを承知の上で引き取った。その後ビビはトッドと別れるが、トッドはリヴを自分の娘として養った。リヴが成長してスティーヴンの娘であることを知り、スティーヴンも自分の姓を名乗ることを勧めたために、リヴ・”タイラー”となった。
出典;Wikipedia
具体的にトッド・ラングレンと暮らしていた時期は定かではありませんが、スティーブン・タイラーよりもトッドから影響を受けた部分も多かったのかも知れませんね。
以上でした。
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